会社経営の要諦4つのポイント
一念発起して起業した会社を、永続的に発展させていくために、最も大切なことは何でしょうか。多くの要素が思い浮かぶでしょうが、大きく分類すると、「人」「もの」「情報」「お金」の4つの管理が重要であるといわれています。
会社経営の要諦4つのポイント解説
- 「人」の管理は、健康の維持から始まり、専門知識や技術の習得、さらには経営理念の確立と実践、そして経営者としての人格形成に至るまで、人が成長するには長い道のりが必要です。
- 「もの」に関しては、その企業が提供する商品やサービスの開発、改善、それに加えて、道具、設備、そして不動産を含む環境全体の整備までが範囲に含まれます。
- 「情報」は、収集と発信に分けられます。情報の収集は、可能な限りあらゆる方面にアンテナを張り巡らせる必要があります。ライバル企業や顧客動向は勿論のこと、他業界からも情報を集め、消化、吸収し自社の企業活動全般に応用させていくことが求められます。情報発信に関しては、現在の顧客はただ単にモノやサービスを消費するだけではありません。そこに情報の付加価値が求められます。なぜ、その商品やサービスでなければならないのか、といった背景や価値観が明確に伝わらなければ、継続した消費行動に結びつくことはありません。
- そして、最後に一番重要なのが「お金」の管理です。
「お金」の管理で最も重要な「資金繰り」とは?
企業を継続させていくには、「お金」の管理、とりわけ「資金繰り」が重要です。多くの経営者は企業が赤字を出さないように、日々努力していることでしょう。しかし、いくら黒字であっても資金繰りが悪ければ、会社は倒産してしまいます。経営者は、会社がどの様な規模であっても「資金繰り」の重要性について熟知しておく必要があります
「資金操り」とは
「資金操り」とは、会社の資金である現金や預金などの増減を時系列に管理して、資金がなくなる場面を作らないように管理調整することです。資金が足りない状況になると、仕入れや、製造、雇用など通常の企業活動に悪影響が現れ、さらに経営を圧迫していく恐れがあります。最悪の場合、倒産につながる可能性もあります。資金繰りはそのような事態に陥らないために行います。いざ資金が足りなくなってからでは手遅れとなってしまうため、日頃から資金が不足しないように管理することに加え、万が一に備えて対策を立てておくことが重要です。
「利益」と「資金」の違い
経営者の中には、「利益=有余資金」と思い込んでいる方はいないでしょうか。会社が利益を出して黒字であっても、資金が不足していくと倒産に近づいてしまいます。なぜなら、帳簿上の利益と今ある現金は一致しないからです。「資金」とは、現金や普通預金、当座預金、郵便貯金などのように、会社としてすぐに支払いに充てることができるものを指しています。それに対して、帳簿上の利益は、棚卸資産や、在庫、売掛金をもとに計算します。しかし、棚卸資産、在庫、売掛金は直ちに現金にならないので、会計上は「資金」ではなく「資産」となります。そこで、経理処理をしていることが資金繰りの管理だと勘違いしてしまうと、計算上の利益と実際の現金を混同してしまい、支払いの段階になって現金が足りなくなる、ということが起ってしまいます。
「資金繰り」と「キャッシュフロー」の違い
会社の決算書とは「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」などを指します。その中の「キャッシュフロー計算書」は、貸借対照表や損益計算書を基にして、過去の一定期間に現金がどのように動いたかを表しています。一方で「資金繰り」は、将来に発生する金銭の流れを、事前に把握し、予め対策を立てようとするものです。キャッシュフローは過去の結果を集計したもの、資金繰り表は将来のお金の出入りを、目に見えるようにまとめるものです。先ずは、資金繰り表を作成して、現在の資金状況とこれからのお金の出入りの見通しを明確にしましょう。
会社は黒字でも倒産することがある
2019年に東京商工リサーチが行った調査によると、1年間に発生した企業倒産のうち、47.2%が黒字倒産でした。なぜ黒字であったにも関わらず、倒産してしまう会社があるのでしょうか?それは、会社の倒産とは、取引先への支払いができなくなった状態をいうのであって、赤字が出ることは、倒産原因の1つに他なりません。赤字が出ていても、資金がショートせずに回っていれば倒産することはありません。
ただし、赤字が根本的な原因によって長期間に渡っている場合は、早急に、その根本的な原因の改善に全力を挙げていく必要があります。
資金繰りが悪化する要因は何か?
売上を伸ばしていけば、資金繰りが楽になると考えるかもしれません。しかし、入金と支払いのタイミングによっては、かえって資金繰りが悪化してしまうことがあります。例えば、急に大量の受注が入ったとします。大きな取引は、会社の売上げには貢献しますが、それに伴う仕入れ費用や外注費、人件費の支払いが、売上金を回収するよりも先に発生してしまうと、たちまち資金が不足して支払い不能になることもあり得ます。だからといって、せっかくの受注を断るわけにもいきません。そのままの状態を放置しておくと、まさしく黒字倒産です。
具体的な「資金繰り」改善法
資金繰りを改善するにはどのような方法があるのでしょうか。先ずは「資金繰り表」を作成し、現金化していない資産を見直すことが大切です。もしかすると、現金化することで一気に資金繰りが改善できるかもしれないからです。未回収で放置されている売上金の回収や、不良在庫を処分すれば、現金化できるはずです。
資金を外部から調達する方法
資金繰りが厳しいときは、会社の内部にある資産を現金化することが、最初に取るべき方法です。それでも、必要な資金が不足する場合は、外部から調達して急場を凌ぐ方法があります。会社の状態が根本的に赤字体質で、将来に渡って利益を上げる見込みが、全くないのであれば話は別ですが、一時的な支払いさえ乗り越えた後に、一定の売り上げが見込めるならば、外部から資金を充当し会社の存続を図るのは順当な考え方です。
資金を調達する方法は、様々あります。銀行からの融資や、国、地方自治体の補助金や助成金を検討する方法です。さらには、既存の株主や知人、または投資家に対して新株を発行して資金調達をする「増資」という方法もあります。いずれにしても、これらの方法は、資料作成や申込条件の確認、事業計画書の作成や説明など、かなりの労力と時間が必要になります。
スピーディーな資金調達法
会社経営をしていると、どうしても資金繰りでピンチになることがあります。
売上げが急激に減った…
急な支払いが必要になった…
取引先の入金が遅れて、社員の給料が支払えない…
などなど。
急いでいる、時間がない、すぐにお金を調達しなければいけない。
そのような時ににうってつけの早急に対応できる今話題の、頼りになる資金調達方法ををご紹介します。
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